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コーヒーの保存方法

 保存方法についてです。 できるだけ良い状態をキープして、美味しいコーヒーを楽しんでいただきたいです。

〇結論

 「密封できる容器に入れて冷凍庫または冷蔵庫で保管」をおすすめします。
 焙煎したコーヒー豆にはほぼ水分がないので、冷えてはいますが使う際に解凍しなくても大丈夫です。

〇前提

 挽いていない豆の状態であれば、焙煎から1か月ぐらいであれば「密封できる容器に入れて常温で保管」でも大丈夫です。
 劣化速度は、粉の状態>>>>>豆の状態です。挽いて粉にすると表面積が100倍以上になり、その分劣化が早くなります。劣化する前に飲み切っていただく、というのが一番嬉しいです。

〇劣化する要因

コーヒーは以下4つの要因により、劣化していきます。
・温度(高温)
・酸素
・光(紫外線)
・湿度(多湿)

〇劣化を防ぐには

 前項を踏まえると、「低温、低酸素(密封)、遮光、乾燥」の状態であれば劣化を緩やかにすることができるということになります。いわゆる「冷暗所」が近い状態です。

〇温度

コーヒーに限らず、温度が上がると化学反応の速度が上がります。
「アレニウスの式」という法則によると、ある温度から10℃上がると反応速度はおおよそ2倍になり、10℃下がるとおおよそ1/2倍になるそうです。
 例えば、室温20℃に比べて、室温が30℃になると2倍、40℃になるとさらに2倍(20℃の時の4倍)となります。  逆に、温度が下がると反応は10℃ごとに1/2倍速になるので、冷蔵庫(2~5℃)や冷凍庫(-20~-18℃)で保管すると、常温に比べてゆっくり反応する(劣化が遅くなる)ことになります)。

〇酸素

 酸素と結合することで酸化するので、容器内外の空気の出入りは少ないほうが良いです。
 薄手のビニールは意外と空気を通してしまうので、その場合にはしっかりと密封できる容器に移すことが望ましいです。手近な容器だと、ペットボトルは厚いプラスチック製で良いと思います。

〇光

 紫外線が当たることで劣化が進むうえに、温度も上昇します。
 遮光できる容器に入れるか、暗い場所に置くことが望ましいです。

〇湿度

 多湿も劣化が進む要因ですので、乾燥しているほうが望ましいです。
 乾燥剤を入れたり、容器内の空気を減らすことで良い状態を作れます。
 コーヒーのパッケージにバルブ(弁)がついているものがありますが、ワンウェイバルブといって中から外にだけ空気が流れるバルブで、パッケージ内の空気を少なくできる仕組みです。真空パック程ではないですが、効果はあると思います。

 ※冷凍庫や冷蔵庫で保存する場合、豆が冷えるので、常温で時間がたつと豆表面が結露して湿気ることになります。必要量だけ出して、速やかに戻していただきたいです。

〇密封(容器)

 前述のペットボトルやバルブ付きパッケージは手軽でおすすめです。
 他だと、ビン・缶・ガラス・タッパー等の素材もあります。

〇まとめ

 4つの要因を考えると、冷凍庫や冷蔵庫での保存は賛否両論あるものの、おすすめできる方法ではないかと思います。
 体験的にも、冷凍庫で保存するとかなり長持ちするという印象です。YouTubeには比較実験をされている動画がいくつもあるので、「コーヒー 保存」で検索されても面白いと思います。

 以上、豆の状態で1か月以上、粉の状態で1週間以上保管される場合には参考にしていただければ幸いです。

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